目頭切開修正 初診時
数カ月前に他院にて目頭切開の手術をうけて、赤みのある目立った傷が残ってしまったと、城本クリニック池袋院に来院された患者様です。
目頭切開は、たくさんの方法がありますが、こちらは単純切開という最も後戻りしやすい、しかも傷が目立つ方法でされています。目頭の間の距離は40mmです。目頭切開する前にほぼ戻っているのではないでしょうか。傷の突っ張りによって全く同じように蒙古ひだができてしまっています。もちろん傷は突っ張りの刺激により真っ赤です。
この患者様はフレックスノーズなる鼻に溶ける糸を16本も入れ、さらに鼻にヒアルロン酸を入れられていたようです、鼻先を整えるというフレックスノーズなる糸の効果はなく、ヒアルロン酸も2カ月ほどで跡形もなくなくなってしまったようです。
鼻の手術のやり直し(鼻尖形成、鼻プロテーゼ)も希望されていましたが、目頭の傷の安静を考え瘢痕切除とともに、内田法(W形成)による目頭切開手術をまず行い、傷の落ち着いたところで鼻の手術を行うことにしました。
デザインは、赤くなって突っ張った傷を除去しながら、突っ張りが取れるように内田法の目頭切開のデザインで行いました。普段はZ形成で目頭切開を行うことが多いのですが、傷を除去しないといけませんので内田法(W形成)のデザインで行いました。どうしても傷もありますので三角弁は小さくなってしまいがちです。
細かく縫合して手術を終えました。大して時間はかかりません。城本クリニック池袋院では術後目立たないように、透明の糸で縫合しています。逆に溶ける糸で抜糸が要りませんというクリニックには要注意です糸の跡が残ってしまいます。抜糸できる糸で縫合することが大事です。
目頭切開修正 一週間後抜糸時
一週間後に抜糸に来ていただきました。経過良好です。
目頭切開修正3カ月後
三カ月後です落ち着いてきました。ここまで落ち着いて来たら、鼻の再手術をしようということになりました。鼻プロテーゼ、鼻尖縮小、耳介軟骨移植を行いました。(鼻のお話はまた別項で)
目頭切開修正術後5カ月(鼻プロテーゼ後1カ月)
目頭切開修正術後6カ月(鼻プロテーゼ後2カ月)拡大写真
6カ月後の左右の目の拡大写真です。傷跡は目立たなくなりました。目頭切開の手術は本来これ以上に手術痕は目立ちません。今回は再手術例ですのでこのあたりが限界でしょうか。時間がかかってしまいました。
我々が声を大にして患者様にお伝えしたいのは、「初回の手術が肝心!」ということです。
人間の体は、機械のようにすぐ交換して取り替えたり、やり直したりすることはできません。初めの手術が残念な結果だと、手直しに非常に苦労しますし元通りに戻すことができません。この目頭切開の患者様も初めに城本クリニック池袋院に来ていただけていれば、ここまでお時間と費用が掛からなかったのではと思います。
残念ながら城本クリニック池袋院にはたくさんの他院の修正の患者様がいらっしゃいます。モニターも受け付けております。